五十肩なのか腱板炎なのか
先日、五十肩なのか腱板炎なのか知りたいとお客さまがいらっしゃいました。
NHKの番組で肩の痛みについて放送していたようで、それを見たお客さまは「自分の肩の痛みは1年以上も良くならないし、もしかすると五十肩じゃなくて腱板炎なんじゃないか??自分はずっと四十肩だと思っていて、腱板炎なんて病気があるとは知らなかった。」とおっしゃっていました。
確かに、四十肩・五十肩はよく聞きますが、腱板炎はあまり有名じゃないですよね。
五十肩と腱板損傷はよく似た症状で、
腱板損傷の場合は、腕を横から上に挙げた時に腕や肩が痛みます。そして、腕を横から挙げて90°付近で痛みが増してきて、そこをすぎて上に挙げていくと腕・肩の痛みが軽減することが多いです。
また、反対の手で支えて腕を挙げると痛みが軽くなり上まで挙げることができます。
五十肩の場合は、腕や肩が痛み前や横から腕を挙げてもあるところで挙がらなくなり、そこから先には動かなくなるのが特徴です。
今回のお客さまは「腱板断裂」も心配されていました。腱板断裂の場合、腕を横から挙げて90°のところでとめて、その状態を保とうとしても、保つことができずに腕が下に落ちてしまうとういうのが特徴です。
幸い今回いらっしゃったお客さまは90°で腕を保つことができ、現在の状態で断裂の心配はありませんでした。
腱板炎の場合は、安静が一番です。
今回いらっしゃったお客さまは、水泳を週1回行い、その他にも肩を動かすストレッチを行っていたため、肩を休ませる事ができず、治りが遅いと推測されました。
腱板炎の場合、きちんと治すのなら水泳もストレッチも禁止です。